安全第一とか

製造業に携わっていると、安全第一はもちろん、5Sとか報連相とか指図書とかPDCAとかRoHSとかREACHとか環境負荷物質とか6物質とか10物質とかムリムラムダとか改善活動とかをよく耳にします。目にもします。良い製品を作る上で大切なことということはわかりますが、日々生産に追われていると正直面倒です。ただ、「安全第一」は時に命に直結することもあるので疎かにできません。カッターやハサミを使う時は手を切らないように注意したり、重量物をクレーンで吊る時は落ちてきたらどうしようという恐怖と戦うことになります。危険を伴う作業をする時は誰でも少なからず気を付けると思いますが、インシュロック(ケーブルタイ、結束バンド、ロックタイ)を見て「危険」と思う人はどれだけいるでしょうか。つまり、インシュロックを使ってケーブル類を束ねた後、インシュロックの余分な部分をニッパで切ってみた目をスッキリさせるのが一般的ですが、その切断面が物言わぬ凶器に変貌することは、ケガをした人ならおわかりではないでしょうか。いとも簡単に手の甲や腕を切り裂く、あの鋭利な切断面。ニッパの背をしっかりインシュロックの根元に押し付けて切断面が出っ張らないように切る人に、私は出会ったことがありません。

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とても痛いです